会員・関係者各位

杭州師範大学の李恵娟先生から嬉しい一報が届きました。JCECOは、ここ2年続けて独立行政法人国際交流基金の助成を受け、日中の大学生の交流事業を行っています。
そして、今年の2月に実施した杭州師範大学との学生交流に参加した中国学生の一人が、第2回全中国選抜中国日本語スピーチコンテスト華東ブロック予選に於いて、一等賞の成績を収めました。
そのスピーチ原稿を添付致しましたので、是非ご一読下さい。素直な気持ちが綴られた素晴しい内容だと思います。

追伸 今年の12月にも日中学生交流を計画しています。資金協力団体等の紹介をお願い致します。(代表理事 八木敏郎)


【李恵先生からのメール娟】

-----Original Message-----
From: 李 恵娟 [mailto:lihuij@yahoo.co.jp]
Sent: Wednesday, July 18, 2007 3:25 AM
To: yagi
Subject: Re: 御無沙汰しています。(日中学生交流 / 八木)


八木さんへ

メール嬉しく拝見しました。
夕べ桂林への旅行から帰ってきたら、厖さんから電話が来ました。
八木さんからのメールが届いたかどうかと聞かれました。
ですから、メールチャックをしました。
今年の12月も学生交流が実施できることを、たいへん嬉しく思いました。

おかげさまで、2月の学生交流がうまく行きました。
8日間のご苦労、だいぶん想像できると思います。
心から感謝いたします。
中国の学生たちにとっては、いかに大事な体験なのか、その後の学習と生活に反映されています。
次は大きな成果の一つとして、報告させていただきます。

6月9日のことでしたが、うちの大学の日本語科の三年生、交流学生の1人のエンエキショウさん(闫奕湘)が、第2回全中国選抜中国日本語スピーチコンテスト華東ブロック予選で、一等賞のいい成績を得ました。
特等賞の2名は日本での決勝に参加することになりました。
日本の経済新聞、中国国際交流協会、日本華人教授会議三社共同で開催された催しです。
次のホームページを開いて見たら、
この大会の詳しい様子が分かると思います。

http://www.nikkei.co.jp/cjsp/index.html

エンさんが三番目といっても、省内選手の中で一番いい成績です。
実は、エンさんのスピーチ原稿の内容は、2月の学生交流活動とかなりかかわっていると思います。
日本の大学生との交流を通して日本への理解を深め、日中両国の関係について深く考えるようになったエンさんは、その実感を文章にして訴えたのではないかと思います。
エンさんの原稿を添付ファイルでお送りします。
本人の許可は求めませんが、この原稿とエンさんの素晴しい成績が、まさに日中大学生交流の成果というべきではないかと思います。
以上のエンさんについて話は、実は、日本語教師としての私が、八木さんへのお礼で、また、八木さんのメールへの返事にもなると思います。
今後の学生交流の実施について、全力をお尽くしします。
おっしゃったように、この学生交流が大きな事業に発展できるように、ぜひ協力いたします。

いろいろ、本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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李恵娟  
lihuij@yahoo.co.jp
 
闫奕湘さんのスピーチコンテスト原稿

 自分でもどうしてなのかよく分からないのですが、私は幼い頃から日本に興味をもっていました。そうは言うものの、山の奥にある私の故郷では、日本についての情報はそう多くありませんでした。知っていることといったら、日の丸、桜、着物を着ている日本の女性、武士、それに戦争のことだけでした。
 日本のことをもっともっと知りたいと思い続け、私は大学の日本語学科に進みました。大学で日本人の先生と話すまでは、「どうしよう、どうしよう、怖いな」と怯えていたのですが、勇気を出して話しかけてみたら、先生がやさしく話してくださいました。「なあんだ、日本人っていってもちっとも怖くないんだな」と思えるようになりました。
 その後、通訳などの経験を積み、3年生になったある日、日本人大学生と合宿するという機会に恵まれました。合宿の二日目の夜、私は仲良くなった日本の女の子とベッドに寝転びながら話していました。彼女は「中国に来る前に、友達が『中国、危ないみたい、行ったら気をつけてね』なんて言ってくれたの…」と言ったので、私は「危ないって反日のこと?」と聞き返しました。彼女は「うん!ちょっと怖かった。でもこっち来て、みんな親切なんで安心したんだ。」と言ったのです。
 この言葉を聞いて、私は「あれ?」と思いました。同じようなことをどこかで聞いたことがあったからです。そう言えば、合宿の半年前に行われた国際音楽コンクールで知り合った日本人の女の子も同じようなことを言っていました。私は、どうして中国を怖がっている日本人がこんなにもいるのだろうと考えました。確かに、中国には反日感情を抱いている人もいますが、日本人が想像しているほどのものではないと思います。日本人が中国に対してこのようなイメージを抱くのは、日本と中国の交流がまだまだ足りないせいではないでしょうか。
 ところで、色々な日本人と話す中で、日本の多くの若者が戦争には無関心だということを知りました。もちろん、私も戦争の歴史にはこだわっていません。私の会った日本の若者も、そして私も戦争を繰り返さないのなら、辛いことなどいっそ忘れたほうがいいとさえ考えています。誰も、いつまでもそんな苦しくて辛い思いを抱えて未来に向かっていきたくはないでしょう。
 そうは言っても、私は、日中の交流には何かが欠けていると感じています。そのため、両国のわだかまりが消えないのでしょう。では、一体私たちは何をすべきなのか。日本語を勉強している私は何ができるのか。
 私はこう考えます。自分が個人的に興味のあることから、相手の文化に近づいていく。例えば、好きなバンドから、好きなタレントから、好きなアニメから、日本をのぞき、日本を知り、日本を理解する、そして中国を理解してもらう。そうすれば、わだかまりが消え、日本と中国は本当の友達になれるのではないでしょうか。
 私にできることは、本当にささいなことです。でも、ささいでも構いません。それが私に出来る全てだからです。ささいな力しかない私が今こうして皆さんの前で話ができることの意味を実感しています。日本と中国がこれからも友好的な交流を続けていけるよう、私なりに取り組んでいきたいと、今心にそう誓っています。

 ご清聴本当にありがとうございました。            エンエキショウ(闫奕湘)